内閣不信任 これで良く分かったこと

 自民、公明、たちあがれ日本の3党が昨日、内閣不信任案を衆院に提出した。
 東日本大震災の復旧中に政治屋どもは何を考えているのか、レベルの低さというか、腹立たしい思いである。

 まず、自民党である。そもそも東日本大震災で福島第一原子力発電所がこのような事態になった責任が自分達自民党にあるということをを全く認識していないし、反省もしていない。谷垣総裁については私は元々比較的良い印象を持っていたのであるが、彼がやったことは55年体勢の再現である。即ち、硬直した反対論ばかりで何ら自ら提案しない野党根性。55年体制当時の社会党ならまだ理念がはっきりしていたからそれなりの存在価値もあったが、現在の自民党は昔の自民党体制に戻そうとしているだけで何ら新味がないのである。自民党は一度その存在を否定されたのであるから新生自民党であることをアピールできて初めて有権者の支持を得ることが出来る。それを分かっていない。菅首相を批判して、では自分達は何をするというのか

 6月2日付け朝日新聞2面。『政権構想は「展望ない」』の記事。不信任案への協力を求める1日の野党党首会談で、共産党の志位和夫委員長から「菅首相をやめさせた後、どういう政権構想を持っているのか」と迫られ、「確たる展望を持っているわけではない」と答えるのみだった、との内容。そもそもこの内閣不信任案は小沢が持ちかけたとの噂もあるが、そのレベルのようである。要するに日本の将来を考える力が無いから菅政権を批判するしかない。内閣不信任案提出は自分達の無能を隠すための手段だったのだろう。

 次に原口前総務大臣である。1日のテレビ朝ズバで野党の出した内閣不信任案に賛成するなど下の下などと言っておきながら、夕方、帰宅してテレビを見ると賛成すると話している。朝言ったことと全く逆のことを夕方に言っている。こいつは一体何なんだ。日本のことを考えての決断とか言っていたが、大切なのは、日本でも、東北の被災地でも、出身地の佐賀でもなく、自分の身の保身を一番大切に考えているのは明白ではないか。原口一博。佐賀出身。私は九州人の恥だと思う。

 民主党が今からなすべきこと。それは明白である。自分の権力欲の為に自民党と一緒になって民主党を分裂させようとした小沢とそれに協力しようとした鳩山を除名することである。要するに東北大震災の復旧に全力を注ぐべきときに自分の権力の為に政治を混乱させ、政党を分裂させようとした責任は重いと思う。この当たり前のことが出来ないなら民主党に未来はない。そもそも壊し屋と言われていた小沢が一兵卒で黙っている訳はないではないか。自民党の暗部をそのまま引きずっているような小沢と縁を切れないようでは駄目だと思う。古代の遺物である。

 最後に日本のことより自分達のことしか考えない糞政治屋どもに政党交付金として毎年300億円程度の税金が使われているのである。これこそ仕分けすべきあろう。

 今、テレビで民主党は小沢を処分しないと言っていたが、この事なかれ主義が駄目なのである。ようするに思考停止である。誰が考えてもこんなおかしなことは無いであろう。

(2011年6月2日 記)

TOPページに戻る